純粋系ダイエット女子との出会い(その五)
山頂付近に到着し、あたりを見て回ると、どうやらリスと触れ合える広場なるものがあるらしい。
クソつまんなそうだなと思いつつも、蹴鞠ちゃんが行きたがるので、同伴する。
中では、木屑のような餌を手袋をしながらリスに与えることができ、わ〜可愛いね〜(つまんね)とか言いつつ、獣に餌をやった。
蹴鞠ちゃんはリスの爪で手を怪我しつつも、場を必死に盛り上げてくれて、今思うと健気な子だったなと思います…。
獣への餌付けの後、いよいよメインディッシュのお城へ向かう。
ロープウェイ乗り場から、かなり徒歩で上がっていかなければならず、足場の悪さと蒸し暑さで汗が吹き出してくる。
俺の天パーが雨と汗の挟み撃ちにあってしまうのだった…。
なんとかお城へたどり着き、中へ入ってみる。俺あんまり城とか行かないんだけど、再建された城って中コンクリなんだね笑
しょうもない、手裏剣とか鎧を一緒に見つつ、最上階へ!展望台があるようだ。
展望台へ続く、めっちゃ長い階段を前に、俺が躊躇していると、蹴鞠ちゃんがじゃんけんで負けたほうが試しに見に行ってみようというので、決戦、俺が勝つ。
意気揚々と登っていく蹴鞠ちゃんを無視して、髪型のチェックをするのであった笑
そして、上に登った蹴鞠ちゃんがおいでおいでをするので、しぶしぶ追従する。
展望台は雲の上から周辺を一望できる感じで、なかなか眺めは良かった、蹴鞠ちゃんの家はどっちなの?とか適当な話題でお茶を濁して、髪型のチェックにいそしむ。
もはや、このときの俺は天パり具合が気になりすぎて、蹴鞠ちゃんとまともに目も合わせていないような状態であった笑
そして、お城を探索し終わり、下山を始める。そこで今回のデートを象徴するような事件が起こるのであった…。